ベンディングロール

修理作業が完了し、カバーも取り付け出荷準備

キャッチアーム挿入位置を良化させるため、トップロールを微調整したので、再度メインロールとトップロールの平行度を調整。 アマダ社製ベンディングロールのロール本体は胴部外側はわずかに、傾斜角を付けた構造であり、胴部にはよく使用される材料幅に応じて経年摩耗もあることから、一番均等に平行になる箇所を探りながらの調整となります。...

今回の修理内容では左右側板を開いているので、レベルを確認しながら機械のねじれが無いように総合調整する必要があります。 左右側板位置と4本のロールを微調整しながら総合調整。 総合調整後もチャックアームは少し開いた状態になることを確認。 搬入時より良化したものの通常の位置には戻らず。 原因を調査します。

各ユニットごとの修正や修理・部品交換が完了したので組立準備。 本体を洗浄清掃し、メインロールも磨いて整地。

今回の修理内容には含まれませんが、サイドロール加圧部に約5mmの損耗が見られたため、招請したベテランの指示によりトップロールの昇降ネジの損耗を確認する事にしました。 弊社の不安箇所なのでサービス実施。 まずは左右昇降ネジを解体します。 この部位が一番損耗しやすく、この機種で修理ご要望が一番多い個所になります。

サイドロール昇降シリンダーユニットを本体フレームから分離解体。 内部消耗品を交換して修理していきます。

特寸法コマ(荒加工)を用いて本体フレーム摺動面を整地。 最大5mmも摩耗しているので光明丹やマーカーを使いながらスライド部を徐々に修正していきます。

F側、R側のサイドロールを順に単体で解体。 特寸法で作成したコマ内径に合わせて外径調整していきます。

高圧ホース配管や加圧ゲージ用ワイヤーなどを取り外し。 操作盤を本体より分離し取り外し。 多くの機体で溶接留めしているので、溶接部を飛ばしてから操作盤を分離します。

特寸法(荒加工)コマが準備できたので機体を搬入いただきました。 修理前の受入れ動作確認を実施。 事前にお打合せさせていただいた個所の不具合を再確認します。

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