多くのユーザー様が『下部テーブルが任意の位置で止められなくなる』
現象を経験されると思いますが、下限装置経年劣化による損耗が原因である場合がほとんどです。
損耗個所によって簡易に修理出来る場合と支え板まで外して部品交換が
必要な場合があります。支え板はメインシリンダー、サブシリンダー、
ポスト、下部フレームを支えいているため一度取り外すと再調整が必要になります。
右はRG-100以上の中型機用下限装置の画像です。
小型機用とはプレート数(大型機8枚、小型機5枚)、圧力ネジ、支持ブロック、摩擦板数、座の数などに違いあり。
締付軸とインサートカップリングの位置決めピンにガタが出来てレバーがグラグラする場合は径にあったピンを打ち直すと簡易に修理可能。
ピン打ち直しが面倒なのでレバーを一度外してレバーとインサートカップリングの位置を少し変更して使用されるケースが多いですが、この方法ではレバーのグラつきは修正できません。
またこのピンにガタが出来ている場合は締付軸と圧力ネジの位置決めピンにもガタが出来ている場合がほとんどです。
両方のピンを広がった径に合わせてピン打ちすると良好になります。
ただし径の大きなピンを打ち直すことによりインサートカップリングや圧力ネジの軸径にも大きな穴があいていくことになるので弊社ではこの方法による修正を1回まで許容範囲としそれ以上は部品交換します。
さらに奥の圧力ネジが当たる支持ブロックを含む下限装置ASSY内部の
部品摩耗の場合は、支え板を外して下限装置ASSYを解体して部品交換
する必要がありこのような場合には解体組付精度調整を実施することに
なります。
通常、支持ブロックの修正と摩擦板の交換で復元できる機体がほとんど
でしたが、近年RGの経年劣化が進みプレートが偏摩耗したり下限装置の
カバー(ケーシング)自体が偏摩耗して座や摩擦板が抜け落ちる事例も
増加。
右はRG-80以下の小型機用下限装置ASSYの画像です。
プレートが5枚タイプ
下限装置ASSY部を交換するには支え板を取り外して左の画像のように
下限装置部分を見えるようにしてから解体することになります。
メインシリンダー、サブシリンダー、ポスト、本体フレームと緊密に
接触する支え板を取り外したので精度調整して復元します。
RG-50限定修理の参考画像
下限装置ASSYやASSY内部の部品交換が必要な機体のほとんどでは、
支え板背面に取り付けられている下限装置のプレート落下下限ブロック内部のサラバネが変形したりひどい場合では粉々に割れています。
弊社ではこれらの部品も同時交換を実施しています。
下限装置の不具合でお困りでしたらご相談ください。
おかしいなと思ったら早めの修理を。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の中古機械 買取、販売、修理、整備、仕様変更、オプション取付など様々な作業を行っています。
まずはご相談ください。