RG-50Sを入荷
ベンダーでは、FBD3、HDS、HD、EG といった機種の整備が増加したので、久しぶりのRG整備です。
1200mm幅では能力Ton数が大きい機種で、製造当時よりSUS加工が増加した現在ではVカットと同じく、人気の機種です。
RGでSタイプは標準機より既納入数が少なく希少な機種。
まずは受入動作確認を実施し、再生可能と判断。
再生を開始します。


カバー、B/G(バックゲージ)、上部テーブル、下部テーブルを解体
メインシリンダーとポストの左右ガイドローラー当たり面の摩耗度合いや垂直・水平度を確認。この機体は良好。
メインシリンダーやポストに摩耗が発生していると取り外して研磨する事で再生が可能です。(研磨代が無い場合は補修が必要)
本体にブルーハンマートンが見られ、上部テーブルも取り外さずに赤塗装されたのかフレームに赤塗料が付着しているので、中古機械商社様で1度塗装された機体のようです。
RGでは20年ほど前から、経年摩耗により下部テーブルにある左右ガイドローラー軸芯が挿入される穴のボア径摩耗機が増加しています。
ボア径摩耗が進むと上下テーブルの平行度が乱れ、曲げ精度の不良に繋がります。
この機体でも左右ガイドローラーを取り外して損耗度を確認。
良好のため再生を進めます。
この部位の損耗に対しては、軸芯穴を再構築が可能です。
下部テーブルにも支え板の影がブルーハンマートンで残っています。
外観のみ塗装の場合はどうしても塗装ムラになる箇所です。


本体フレームを洗浄清掃後にアマダ黒塗装。
シリンダー消耗品および作動油を交換。
メインシリンダー、ポスト、張りゴマ、テンションジャッキ部を整地して組付け準備します。
前後ガイドローラーのスタッドや速度切替部も状況確認を実施。
本体フレーム、上下テーブル、B/Gなどを洗浄清掃し塗装していく間に取り外した部品を洗浄清掃。
左右ガイドローラーや前後ガイドローラーはグリス再補充。
下限装置や下限装置ブロックは、摩擦板やサラバネなどの消耗品を交換していきます。


塗装が完了した下部テーブルはボア径バフ掛けで整地したのち、左右ガイドローラー、下限装置、片荷重リミットスイッチなどを適正に取り付けていきます。

塗装が完了した支え板もボア径バフ掛けし、偏芯ゴマ、下限装置ブロックを取付。
B/Gも洗浄清掃し専用色で塗装
加工面を整地して組立準備

仮レベル調整後に、上下テーブルの位置を仮合わせしながら組立てていきます。
厳密には、B/G有無他の仕様違いでも位置や傾斜角が変わってきます。
この機体はAUTO-B/G付きなので、この仕様の基準位置で仮組み。


この機体サイズ用のストレートエッジ含む専用の機材を用いて、上下テーブルの中心値、真直度、平行度、傾斜度など各部の精度を新品機の検査基準内に総合調整していきます。
再塗装を実施のため、ラインテープやメイバン類を貼り替え

B/Gストレッチ(定規)を研磨
DC-9Ⅱのテンキー操作に若干の反応遅れが見られたため、テンキー基板の交換を実施

全圧加圧調整および金型を取り付けて曲げ精度を確認し整備完了
配線をまとめ、電気注意メイバン等を貼り付けてまとめ作業


カバーを取り付け、最終稼働確認を実施し整備完了
75mmダイホルダーLを1本添付
中古再生機のご案内開始。
フルOH(オーバーホール)も可能ですが、このように機体状況に合わせて修理内容を厳選し限定OHも対応可能です。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで2~3月以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。