特寸法(荒加工)コマが準備できたので機体を搬入いただきました。
修理前の受入れ動作確認を実施。
事前にお打合せさせていただいた個所の不具合を再確認します。


チャックアーム側はトップロールに対して所定の位置まで締まりきらない事を確認。
簡易洗浄清掃し汚れを落とした状態で各部確認を開始。
チャックアームシリンダーの伸縮も良好で油漏れも無く、シリンダー稼働には問題無し。
過去には、シリンダーロック構造部が破断していた機体事例もあるため、この部位を含めて各部確認。
構造部破断の場合は溶接補修するかチャックアーム自体を作成する必要があります。
操作盤背面も簡易洗浄清掃し、油漏れ箇所を再確認。
やはり一部バルブから薄っすらと油漏れも確認。
これらのバルブは入手不可のため、修理可能な箇所のみ交換部品を選定し、修理後の全圧稼働確認時に再確認する事に。


サイドロールを無負荷で稼働させ、サイドロール昇降シリンダー部の油漏れを再確認。
無負荷でもじわじわと油漏れしていることから、内部消耗品の経年劣化摩耗はかなり進んでいると思われます。
伸縮状態でピストンの傷を外観確認。
若干の縦傷を確認。

グリスや汚れを簡易清掃しスライド部を確認
サイドロールのコマ摺動部では、最大5mmの経年劣化摩耗を確認。
よく曲げる板厚に対応する加圧個所が一番摩耗が進んでいます。
受入動作確認を完了。
解体準備に移ります。

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