サイドロール昇降シリンダーユニットを本体フレームから分離解体。
内部消耗品を交換して修理していきます。
昇降シリンダーを単体分解
当時のブルーハンマートン塗装が一部残っています。
弊社ではご要望に応じてまだブルーハンマートン塗装も可能です。
時々、ユーザー様のメモリアル機として展示したいというご要望などに対応しブルーハンマートン塗装を行っています。
内部消耗品類を順に交換していきます。
ネジ部に錆浸食による経年劣化摩耗が見られましたが、締め込み確認では問題無く締まるためネジ山を修正し組み直し。
シリンダー内径に無数の縦傷を確認。
ただし爪が掛かるような深い傷は無く、消耗品交換で油漏れは止まるものと推測します。
ベンダーなどのシリンダーやピストンでもそうですが、爪がかかるかかからないかがメッキ修正要否の簡易的な判断基準になります。
作動油にスケール（ゴミや擦過屑）が多数あり変色が見られたために作動油交換をご提案。
ピストンロッドにも無数の縦傷と劣化した消耗品による擦過痕が見られますが、こちらも爪が掛かるような深い傷は無く、摺動部の伸縮端面も大きな摩耗は見られずメッキ修正は不要と判断します。
シール部は経年劣化でボロボロに。。。
こうなると張り付いてしまっているので、融剤で丁寧かつ綺麗に徐々に剥がして整地が必要です。
整地後にシール交換。
昇降シリンダー単体組み換えを完了。
シリンダーユニットに組込み調整。
サイドロール昇降シリンダーユニットを本体フレームに組込み。
あとは各部の修理が完了後に全圧稼働で油漏れがないか確認します。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで２～３月以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。