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シャーリング:DCT前板油漏れ 溶接補修修理

 

 

アマダ社OBの機械商社様より、中古販売機シャーリングDCTの前板から油漏れ(加圧時の滲み)が発生しているとの事で、修理依頼を頂戴しました。

 

この機体は2022年にも一度、御依頼いただき溶接補修済みのため、再発か?と思いましたが今回は別の場所から漏れているとの事。

 

前回実施時にも、弊社経験上から漏れた個所を補修すると次に弱い個所から漏れますとお伝えしていました。

 


 

 

まずはフィンガープロテクターを取り外して、加圧状態で油漏れ箇所を確認。

 

事前情報通り左側の板押さえ上部の前板溶接構造部より、加圧のたびに油がにじみ出て来ていました。

 

1度実施させていただいているのでしっかりと油漏れ箇所をご確認の上でご依頼のため、補修カ所特定のためのカラーチェックは省略。

 

 


 

 

 

前回と同じく、前板と板押さえ配管ブロック構造部の溶接個所から、加圧時に油が滲みだします。

 

亀裂箇所は広範囲ではない模様。

 

 


 

 

溶接の亀裂箇所の塗装面を剥離し、サンダー等で整地。

 

持参した溶接機で亀裂箇所の3倍ほどのスパンで溶接補修。

 

この手の作業は溶接後の機械歪等に関しては不問でご了承いただいてから実施しています。

 

またよく全周焼きをご要望されますが、それこそ機械精度、機械稼働に関しても悪影響があるかも知れないため、弊社では部分補修をお勧めしています。

 


 

 

 

 

 

 

フィンガープロテクターなどに干渉する個所を整地していきます。

 

 


 

 

 

溶接補修完了後は、充分に火種の始末を実施してから、加圧確認を行います。

 

単動、寸動、連動ともに十分に稼働確認し、油漏れが無いことを確認

 

切断テストを実施していいただき、良好との事。

 

機材を片付けて作業完了です。

御依頼ありがとうございました。


おかしいなと感じたら早めの修理を。

最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで2~3月以上かかるケースも増加中です。

年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。

 

㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。

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