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パンチング:EMZタレットベアリング 2(組替 その1)

 

 

 

今回の案件は下部タレット底面の機械加工精度復帰もご依頼を頂戴したため、上下ベースASSYを弊社工場へ持ち帰り、組替工事を実施。

 

まずは解体して下部タレットを機械加工へ。

 

タレットベアリング他限定部品を交換のため、ベースは洗浄清掃し整地して再利用準備。


 

 

タレットベアリングは弊社経験上、最悪の摩耗状況でした。

 

EM用のベアリングのはずが、PEGA、COMA、VIPROS用かと間違うほど摩耗しており、解体時に円錐コロも脱落してしまいました。

 

PEGA、COMAで摩耗が進むと錆の浸食でもっと真っ赤に変色するのですが、さすがEM用は錆はそれほど発生していません。

 

ただし今回はベースまで喰っていないか心配になるほどの摩耗状況でした。

 


 

 

 

 

準備していただいた新品のベアリングに交換。

 

Zタイプは専用治具が必要なため、アマダマザー工場である富士宮工場よりジグを貸与いただき実施。

 

組立精度基準に基づき組み換えを進めます。


 

 

上部タレットも再利用のため、洗浄清掃、バフ掛け、フレックスホン掛け、再度洗浄清掃して取付準備。

 

 

金型ボア径が広がった機体などではこのタイミングで上部タレット交換も可能です。

上部タレット交換の場合は、ガイドキーやリフタースプリング、リフターカラー、ボルトなども交換になります。

 

今回は全点再利用。

 

 


 

 

 

 

 

 

現地解体時に2AIの不具合個所も見つけたので、弊社工場へ持ち帰り解体洗浄し適正に組替えを実施。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

まずは2AI T256側のみ組替完了。

 

 

 


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