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シャーリング:DCT前板溶接

 

 

 

DCTの前板より油漏れが発生しているとの事で、補修溶接の御依頼を頂戴しました。

 

この機体では、数年前に一度実施しています。

 

今回の油漏れは前回実施個所と前回とは違う箇所からの油漏れ

 

古くなった機体では使用頻度や切断材料の影響で油漏れが発生

MシャーからDCTに機種が進化し、構造がアンダードライブ機構に変化したため切断速度が速くなり、その分、機体には負荷がかかるのかも知れません。

 

フィンガープロテクターを外して不具合個所を確認

 

実機では目視で確認できる程度の油漏れが発生していました。

 

 


 

 

クラック等による油漏れや油滲み個所は、洗浄清掃後に脱脂してから

カラーチェック(クラックチェック)の浸透材を用いて漏れの原因個所であるクラックをチェックします。

 

カラーチェックで特定した個所をサンダーやグラインダーで整地および目視でのクラックチェックを実施。

 

目視が困難な場合は再度カラーチェックし溶接補修カ所を特定

 

整地後にクラックが確認出来たなら溶接していきます。

 

全周焼きできると良いのですが、機械への悪影響を考慮し最低限のスパンでの溶接を実施します。

 

 


 

 

防火耐熱シートを適正に配置して補修溶接を実施

 

補修溶接後もカラーチェックにてクラックが無いか確認

 

ラム稼働、板押さえ稼働、クリアランス変化など他の部位への影響がないかを確認・調整し動作確認

 

再調整動作確認を終えたら、稼働確認

油漏れが止まったようなので慣らし運転を実施。

 

10分程度の慣らし運転も良好

 

 


 

 

 

 

ユーザー様にテストカットしていただき油漏れ無く良好との事

 

補修溶接であり、1か所溶接すると次に弱い個所へ負荷が変化するため

今回のように同一もしくは近い場所での再発、次に弱い個所での再発の可能性がある事を再度、御説明。

 

ご了承いただき作業完了。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

また大切にご使用ください。

 

 

 

 


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