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ベンダー:AUTO-B/G寸法不良 修理

 

弊社HPをご覧いただきアマダ正規オーバーホール工場ならと相談できそうとの事で、AUTO-B/Gの曲げ寸法14mm程度不良でお困りとのご相談を頂戴しました。

 

かなり前に中古で導入された機体でアマダ社とのお付き合いも無く、機械修理業者様に見てもらったがこれ以上の調整は無理で、AUTO-B/Gのユニット丸ごとの交換が必要と言われ高額なため一度見て欲しいとご依頼いただきました。

 

DCサーボ関係の不具合なら弊社にご依頼いただいても部品+交換費用は高額になる旨をご説明し、状況をヒアリング。

 

状況を伺うとDCサーボ系トラブルではない様子のため、一度実機確認に訪問することになりました。


 

実機確認するとAUTO-B/GⅡ自体は正常に稼働しており、サーボ、モーターともに経年劣化はあるものの特に異常音やアラーム、挙動不審も無く良好の様子。

 

原点取りすると426.00を表示

原点が間違えているので420.00に修正(画像は修正後)

御担当者様に聞くと購入時からこの数値で、ここにも原点426と書いてあると上部テーブルに記されたマーカーがありました。さらにAUTOの電気BOXには原点435と記載されたシールも貼られていました。

 

次に原点LSの不良を疑いLS確認。こちらも良好。

さらにNC原点のエンコーダパルスを7回測定しこちらも正規範囲内で良好。やはりDCサーボの不良ではなさそうな感じ

 


 

 

 

 

DCサーボの異常ではなさそうなので、メカ的な確認に移行

 

送りねじ、ガイドともに経年劣化相当でmm単位のガタは見られず、ただしB/Gのストレッチの固定に緩みを確認。

 

ストレッチの固定ボルトを確認するために機械背部へ移動

 

 

 

 

 


 

 

ストレッチ固定ボルトが緩んでいたため締め込み

 

念のためストレッチ取付ブラケットの固定ボルトも確認したところ、こちらも緩んでいました。

 

ストレッチ固定ボルトを再度緩めてストレッチ左右誤差を機械前方から測定し良好に調整した位置でブラケットとストレッチの固定ボルトを締め込み。

 

 

 


 

 

 

ストレッチ高さに関しては、R曲げの製品もあり、ユーザー様で設定されているとの事でそのままに。

 

何度か原点取りや稼働を繰り返しても良好に稼働し、原点寸法修正分はきちんと寸法が良化しているため、残りは突き当て寸法で調整。

 

テスト曲げしていただき50mm測定で良好との事。

 

修理中に異常動作やアラームも発生しなことからDC→ACサーボ換装は特に急ぎ必要ではないと思われることをお伝えして作業完了。 


おかしいなと感じたら早めの修理を。

最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで2~3月以上かかることも増加中です。

年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。

 

㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。

まずはご相談ください。