最近、機械の修理会社が減少しているせいか、廃業メーカー、
既存メーカーにかかわらず、メーカー対応が受けられず、
機械の整備に困られ、ご相談をいただくケースが増えています。
弊社はアマダ板金機械のオーバーホール専門工場で、アマダとの
関係上、基本は、他社機の整備依頼をお断りしています。
しかし、今回は懇意にしていただいているお客様から
ドローイングプレスのシャフトが噛み込み困っているので
シリンダーの取外しを手伝って欲しいとの要請をいただき、
シリンダー取外しのお手伝いを実施させていただきました。
シリンダーを取り外してみても、思いのほか
シャフトが抜けない事が判り、シリンダーの
修理を依頼され工場へ引き上げました。
ボーリングするには適さない構造だったため
2日以上にわたる手作業で、シャフトを何とか抜く事が出来ました。
次に、ネジ部の噛み込みを解消するため
炙ってみましたが、ビクともしないので
機械加工場で溶断したシャフトを再利用し
治具を作成して再度トライ。
なんとかネジを復帰できました。
シリンダー内部もシャフトが暴れた影響で
ピンが突き破って出ています。
これらの不具合個所も整備して組立準備。
単体部品ごとの清掃と組立準備を完了したら、仮組による
テスト動作確認を実施。
各部ともに良好に稼働を確認。
マンセル記号が近い塗料が有ったので、塗装をして
修理完了です。
後日、取付もお手伝いして作業完了しました。
慣れない仕事は何をするにも時間が掛かりますが、
あれこれ考えながら作業が出来て楽しみもあります。
修理はお早めに。